対人恐怖症
外国企業のパーティに出席すると、外国人によるぷピーチは、たいてい会場に爆笑が起きる
のに、日本人のスピーチが始まるととたんに会場内がシーンとすることが多い。スピーチの内容
が堅苦しく紋切り型の挨拶に終始しるからである。そんな光景を見ると、日本人はなんとユーモア
のセンスに欠けることかとガッカリさせられるが、心理学の研究者によれば、それは日本人は「対人
恐怖症」が多いことを関係しているのではないかという。
対人恐怖症は、対人場面で緊張や羞恥心、不安をを強く感じ、そのために人に軽蔑されたり、
嫌われたりするのではないかと心配する症状のことである。その結果、人前に出ることをなるべく
避けようとする神経症の一種である。症状としては、人前で自分の顔が赤くなることに悩む「赤面恐
怖」、他人の視線を恐れたり、自分の目つきが悪いのではないかと恐れる「視線恐怖」、自分の口臭や
体臭を気にする「自己臭恐怖」、自分の顔を醜いと決めつける「醜貌恐怖」、手や足などが震える「震え
恐怖」、冷や汗の出る「発汗恐怖」などがあり、なかには、人前どころか家から出られなくなる人もいる。
こうした対人恐怖症は、欧米に比べて日本人に多いと言われる。「恥の文化」と言われる日本社会で
育った日本人には、人と対する場面で内的な緊張が高まり、発症する人が多いとみられる。
もっとも、パーティーでスピーチができる人であれば、それが下手なスピーチであっても、人前で
話ができるわけで、厳密には対人恐怖とは言えない。ただ、日本社会で育ったため、誰でも傷つけないよ
うにスピーチしょうとか、笑われてはいけないとか、よけいなことは言わないでおこうという気持ちが強
いため、どうしても紋切り型のスピードになりやすいとは言える。人前で自分の素顔を出せないといる点
では、紋切り型のスピーチも、軽度の対人恐怖の表れと言えなくもない。
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謹んで、新春のお慶びを申し上げます。
昨年は、からくり童子 風のジードをご訪問頂き、誠に有難う御座いました。
本年も、変わらぬご愛顧を宜しくお願いいたします。
からくりオム
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